めんたいこ日記

鯨井可菜子が短歌について書くところ

『別冊 北山あさひ』のこと

『別冊 北山あさひ』は、2020年11月、北山あさひ第一歌集『崖にて』(現代短歌社)刊行を記念して、北山オタクの私と佐巻理奈子さんがまとめた冊子です(樋口智子さんいわく、「公式ファンブック」)。そうそうたる歌人のみなさまが寄せてくださった一首評と、ブログや総合誌に掲載された本人のエッセイのよりぬきが掲載されています。なお、印刷費は一首評参加者の皆様のカンパにより賄われました。改めて、心から御礼を申し上げます。

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『崖にて』の装丁と響き合う、花山周子さんのデザイン。

 

11月の文学フリマ東京では北山さんと佐巻さんが「へペレの会」として出展予定で、そこで「別冊」も一緒に売っていただく予定だったのですが、にっくき新型コロナウイルスの感染拡大のため、急遽お2人は上京を断念。私が代理で売り子を務め、お2人はなんと札幌からオンラインで売り子をしてくれました!

 

なおこの日、『崖にて』はアッサリ完売。そして、まっすぐ「別冊」を買い求めにきてくださった方もいて(いわゆる、歌人じゃない方も多くて)、北山あさひには既に読者ががっつりいることを肌で感じた1日でした。

そして2021年1月、短歌総合誌には『崖にて』について多くの言及があります。私も「短歌研究」で3回担当した「最新刊歌集歌書評・共選」というコーナーで、編集部のリクエストに応えて崖を取り上げたのですが、掟破りの1頁ぶち抜きでお届けいたしました(断りを入れて、取り上げる冊数を1冊減らして行数を捻出)。

 

『崖にて』についての掲載情報は、北山さんのブログにまとまっています。圧巻です。

ameblo.jp

 

多くの方の評を読み、すばらしい歌集は、すばらしい読み手によって輝きが増すということを実感しました。こんなふうに話題になっている今、あらためて『別冊 北山あさひ』は、『崖にて』の読書体験をより豊かにしてくれる最良の“おとも”だと思っています。

現在書店さんでの委託販売を行っていますが、まもなく自家通販の準備が整いますので、またあらためてご案内したいと思います。

取り扱い書店様はこちら↓

 

 

北山さんとなこちゃんとはこの件で数か月間やり取りをしていますが、東京文フリで2人に会うことはかなわなかったし、私も札幌に行くのは自重していて、ぜんぜん会えないのが辛いです。早くいっしょにサッポロビールを飲みながら、ジンギスカンをつつきたい…。はやくゼネカ様になんとかしてほしい(『別冊 北山あさひ』書き下ろしエッセイ「その名は『ファーマーズ8』」より)。